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Creo Mechanism Dynamics Optionの概要

CFDの概要
Creo Mechanism Dynamics Option (MDO) は、実世界の力と加速度をシミュレーションする機能を提供し、エンジニアがメカニズム設計の動的性能を分析・最適化できるようにします。

実世界の力をシミュレーションし、設計されたメカニズムを解析する機能がなければ、エンジニアは品質、性能、耐久性を考慮した設計を行うことができません。
静的構造解析のみでは、設計されたメカニズムのトラブルシューティングや最適化が困難になります。メカニズム設計を適切にシミュレーションし理解するには、動的な力を解析・計算する能力が不可欠です。

Creo MDOは、CAD上で機構の運動の様子をシミュレーションし、バーチャルで部品の動きを理解することを支援します。


MDOで実現できること

  • メカニズムとアセンブリの統合された環境
  • リアルタイム (動的) なドラッグで衝突検出
  • 干渉検出
  • 空間要件、モーションエンベロープの作成
  • トレースカーブの定義
  • メカニズム構成の保存

  • 反発係数に基づいた衝撃の分析
  • カム接続の動力学的な挙動をシミュレーション
    • 静止摩擦、運動係数に基づく摩擦
    • カム上の荷重の測定
    • カム面のすべりの測定と検出
  • 容易なカムの合成
    • ポイントトレースに加えて、真のエンベロープ形状を生成

  • ばねとダンパー
    • 圧縮、伸長状態のばねを作成
    • エネルギーをメカニズムから除去
    • 逆動力学を使用して、ばね、ダンパー、フォースモーターの大きさを決定
  • ギア接続
  • 2軸間の キネマティック/ダイナミックな歯車比
    • 平歯車・かき歯車・ウォームギア etc…

Creo MDOが提供するビジネスバリュー

ライフサイクルコストの削減

保証・修理コストを回避するための有効な設計メカニズム

市場投入期間の短縮

設計プロセスの初期段階でのエラーの特定と解決

価格プレミアムを生む設計

製品品質の向上と競争差別化の強化

製品の品質とパフォーマンスの向上

解析主導型の設計と最適化をサポート

製品開発コストの削減

後期のエラーによる再作業や廃棄物を排除

MDOの特徴と機能

共通で一貫性のあるユーザーインターフェースを活用した使いやすいソリューションを提供

  • Creo MDO はエンジニアのニーズをサポート
  • 共通で一貫性のある PTC Creo UI
    • 統合されたコマンドリボン UI
    • コンテキストに応じたメニュー
    • 右クリック(RMB)コマンドアクセス
    • 簡素化されたワークフロー
  • 多くの解析アプリケーションとは異なり、基本的な工学用語を使用することで、スムーズな学習と導入を支援

設計と解析のための共通データモデルを使用し、シームレスな統合を提供。
実世界のメカニズム制約を活用してアセンブリを迅速に定義し、運動学的および動的解析をサポート。

  • エンジニアは、慣れ親しんだ UI を使用して素早く学習する
  • Creo に組み込まれたメカニズム設計と動力学
    • 真のメカニズム拘束を使用してアセンブリを定義
    • モデルツリーに表示されるメカニズムボディ定義
  • すべての情報を管理する単一ファイル
    • アセンブリ設計、運動学的および動的モーションシミュレーション

Creo Simulate、Creo BMX、PTC Mathcad などの他の Creo アプリケーションとのシームレスな統合。
Creo MDO を使用すると、反力、重力、慣性荷重を直接 Creo Simulate に転送し、設計部品の構造的完全性と性能を解析・最適化可能。

  • PTC Creo Simulate の統合
    • 反力、重力、慣性荷重の直接転送による Creo Simulate との連携
  • PTC Creo BMX の統合
    • 運動学および動的性能のためのメカニズム測定を用いた設計研究の目標と制約の設定
  • PTC Mathcad の統合
    • 工学計算による設計の推進
    • モデルを自動更新し、解析を再実行

Creo MDO を使用すると、ユーザーは特定の点における速度などのカスタム測定値や仕様を表示する結果を自由に設定可能。
更に、アニメーション結果により、動作再生中の反力、荷重、トルクを動的に表示し、設計メカニズムの視覚化、理解、トラブルシューティングを容易に。

  • 読みやすく理解しやすい
  • 測定値とグラフによるカスタム仕様
    • 例:特定の点における速度
  • 反力、荷重、トルクをグラフィカルに表示
    • リアルタイムの動作とグラフィカルな結果を比較
  • 簡単に結果を共有
    • グラフとアニメーションを活用
    • 表形式のデータをスプレッドシートに出力してさらなる解析を実施


デモンストレーション

MDOの活用メリット

設計および開発に関する情報に基づいた意思決定を行う

コストと変更の負担が少ない段階で設計上の欠陥を特定し、解決する

設計の完全性、機能、性能、コストを検証・最適化するために、解析を早期かつ頻繁に活用する

プロトタイプや後期段階の情報への依存を排除する

製品の故障、保証、責任のリスクを軽減する

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