記事の概要
皆さん、こんにちは。
旭エンジニアリング 製品技術チームの 橋本です。
今回は、Creo Parametric で、センブリの重複参照による不具合対応方法を、
Creo7.0 の手順でについてご紹介します。
【1】重複参照による不具合の例
[1]部品PLATE_A.PRTの構造-
上下3組、合計6個のφ3.5mm の穴は、ピッチ60mm 個数3個のパターンで作成されています。
-
部品PLATE_A.PRTに3個アセンブリされる、部品PLATE_BA.PRT は、上記[1]で説明した、部品PLATE_A.PRTで作成した「押し出し2 のパターン2」を参照しています。
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上記[2]のアセンブリの左側に、ネジ1個+ワッシャー2個+ナット1個を上下に2 組アセンブリして、グループ化します。
-
グループ化した「グループLOCAL_GROUP」を追加で2組(合計3 組)アセンブリしますが、このアセンブリでは、上記[2]で説明した、「PLATE_B.PRT のパターン3」を参照しています。
-
その結果、「LOCAL_GROUP のパターン4」が作成されますが、左から2組目、3 組目のねじグループのアセンブリが見当たりません。断面で確認すると、ねじグループの上側の部品(ネジ+ワッシャー)がアセンブリされていないことが分かります。
【2】原因と対応方法
[1]原因- 原因は、2つ目のアセンブリ「LOCAL_GROUP のパターン4」が、部品PLATE_A.PRT の「押し出し2 のパターン2」を参照している、1つ目のアセンブリ「PLATE_B.PRT のパターン3」を参照していることにあります。
- 上記のように、1つ目のアセンブリ「PLATE_B.PRT のパターン3」は、部品PLATE_A.PRT の「押し出し2のパターン2」を参照しています(アセンブリでの1つ目の参照)。
- さらに、2つ目のアセンブリ「LOCAL_GROUPのパターン4」は、1つ目のアセンブリ「PLATE_B.PRTのパターン3」を参照しています(アセンブリでの2つ目の参照⇒参照を参照)。
- 上記の構造のアセンブリは、重複で作成された参照パターン(参照を参照)になります。
-
現状のCreoParametricでは、アセンブリで参照パターンを作成するのは1つのみであり、本資料の例のモデルのような重複で参照(参照を参照)したパターンの作成方法はお薦めしません。
例えば、アセンブリで、構成部品「A」でパターンを作成する際、他の構成部品の情報を考慮して、参照パターンフィーチャーを作成したとします。この場合、構成部品「B」で上記の該当参照パターンフィーチャーの情報を使用して、新たな参照パターンを作成する方法(参照を参照)は、CreoParametricでは推奨しません。今回のアセンブリはこのスタイルになっています。 - 今回の問題は、アセンブリモードで構成部品「PLATE_B.PRT のパターン3」を参照パターンで生成した後、「LOCAL_GROUP のパターン4」を、再度アセンブリモードで参照パターンを実施したため発生しました。
- 部品モードとアセンブリモードの「パターン」は、システム内部で別々で考慮されるため、部品モードである下部の板の穴を参照して、アセンブリモードのパターン化を作成するのは問題ありません。
- なお、部品モード、またはアセンブリモードで、本資料の例のモデルのように、参照パターンフィーチャーを参照して、再度参照パターンフィーチャーを作成する場合、全てのモデルで今回のような不具合現象が必ず発生するとは限りません。
- 1つ目のアセンブリ「PLATE_B.PRT のパターン3」を参照している2 つ目のアセンブリ「LOCAL_GROUP のパターン4」の参照(参照の参照)を削除し、部品PLATE_A.PRT の穴パターンと同じ情報を定義し直します。
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モデルツリー>LOCAL_GROUP のパターン4>右ボタン>定義を編集をクリックします。
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パターンのタブが表示されます。
- パターンのタイプを選択>参照>方向をクリックします。
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アラートが表示されますが、「はい」をクリックします。
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第一方向として、部品PLATE_A.PRT の長手方向のエッジを選択します。
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自動的に、パターンの方向、メンバーの数:2、間隔:17.48 が表示されます。
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上記の[1](1)の穴のパターンの条件を確認し、パターンの方向が左から右側であること、メンバーの数:3、間隔:60.00を設定します。
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OKをクリックします。パターンの条件を変更した結果が表示されます。
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断面を見ると、ねじグループが正しくアセンブリされていることが確認出来ます。
システムカラー(背景色)の変更方法
記事の概要
皆さん、こんにちは。
旭エンジニアリング 製品技術チームの 橋本です。
今回は、PTC Creo Parametricのシステムカラー(背景色)の変更方法についてご紹介します。
システムカラー(背景色)の色を変更する
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ファイル>オプション>システムカラー>背景を設定します。
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ファイル>オプション>コンフィギュレーションエディタを設定します。
Creo STEPエクスポート時の座標系選択方法
本記事の概要
Stepファイルエクスポート時のデフォルト座標系選択方法について。
Creo3.0以前とCreo4.0以降での操作を紹介しています。
操作手順(Creo3.0まで)
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step出力を行うと出力設定画面が表示されます、
こちらの座標系項目の矢印を選択し、任意の座標系を選択しOKを選択すると出力されます。
操作手順(Creo4.0以降)
設定場所がCreo3.0以前と比べて変わっています。
設定場所について下記の項目で説明します。
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エクスポート画面の「タイプ」右側「エクスポートをカスタマイズ」にチェックを入れます。
-
STEPエクスポートタブが開きます。
選択操作はCreo2.0同様です。
矢印を選択し、座標系をクリックします。
- エクスポートを選択するとSTEPが出力されます。
アセンブリで循環参照が発生した場合の対応方法
記事の概要
皆さん、こんにちは。
旭エンジニアリング 製品技術チームの 橋本です。
今回はアセンブリで循環参照が発生した場合の対応方法を、Creo6.0を用いてご説明いたします。
【1】循環参照の表示例
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アセンブリで再生を実施すると、次のように表示されます。
- モデルツリーのトップアセンブリASM-TEST.ASMに△マークがつきます。
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ステータスバーに循環参照の表示が出ます。
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モデル通知のフラッグが表示されます。
【2】情報の表示方法1:モデル通知から
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モデル通知のフラッグをクリックすると、通知が表示されます。「1循環参照」をクリックします。
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「通知センター」のダイアログボックスが表示されます。
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ASM_TEST.ASM を選択>参照ビューア をクリックします。
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参照ビューアのダイアログボックスが表示されます。
【3】情報の表示方法2:モデルツリーから
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モデルツリーでトップアセンブリASM-TEST.ASMを選択します。
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右ボタン>情報>参照ビューア をクリックします。
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参照ビューアのダイアログボックスが表示されます。
【4】情報の確認方法
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参照ビューア>処理>循環パスを検索 をクリックします。
-
参照ビューアに、循環パスが表示されます。
- 循環パス>循環パス1 をクリックします。
- 循環パス>循環パス2 をクリックします。
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循環パス1/2共に
構成部品 id 48 (PRT-TEST-4.PRT) 場所:SUB-ASM-TEST.ASM と
PNT0 場所:PRT-TEST-4.PRTを結ぶ線に、循環参照の双方矢印( ⇄ ) が付いていることが分かります。
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モデルツリーで循環参照が発生しているサブアセンブリ「SUB-ASM-TEST」を検索します。
- モデルツリーの検索結果を利用して、「SUB-ASM-TEST」を選択し右ボタン、開く をクリックします。
- サブアセンブリSUB-ASM-TEST.ASMが開きます。
-
循環参照が発生しているPRT-TEST-4.PRTのPNT0をモデルツリーで選択し、右ボタン、定義を編集 をクリックします。
- データム点の定義情報が表示されます。
- 参照に表示されている「A_1:F6(データム軸):PRT」の上に、マウスポインタを移動すると、全情報「A_1:F6(データム軸):PRT-TEST-1」が表示されます。
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つまり、部品PRT-TEST-4.PRTのPNT0は、別部品PRT-TEST-1.PRTのデータム軸A_1上に、オフセット9.5で定義されていることが分かります。
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モデルツリーで、部品PRT-TEST-4.PRTと、別部品PRT-TEST-1.PRTを確認します。
- 部品PRT-TEST-4.PRTのPNT0は、後にアセンブリされている別部品PRT-TEST-1.PRTのデータム軸A_1を参照していることになります。
- 別部品PRT-TEST-1.PRT は 部品PRT-TEST-4.PRT より後に組み付けられていますので、ここで循環参照となっています。
- この循環参照を修正するには、上記 部品PRT-TEST-4.PRT の PNT0の定義を編集して、自分自身より前にあるものに参照を付け直す必要があります。
【5】循環参照の修正例
- モデルツリーで、部品PRT-TEST-4.PRTを選択>右ボタン>開く をクリックします。
- 部品PRT-TEST-4.PRTが開きます。
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モデルツリーでPNT0を選択>右ボタン>定義を編集 をクリックします。
- データム点のダイアログボックスが表示されます。
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参照にマウスのポインタを移動し、「A_1:F6(データム軸):PRT-TEST-1」が表示されることを確認します。
- 参照内の「A_1:F6(データム軸):PRT-TEST-1」を選択>右ボタン>除去 をクリックします。
- 新しい参照として、自分自身、部品PRT-TEST-4.PRTの軸A_1を選択し、オフセット9.5で再定義>OK をクリックします。
-
これで、自分自身、部品PRT-TEST-4.PRTの後にアセンブリされていた部分を参照して、循環参照が発生していた「PNT0」が、自分自身 部品PRT-TEST-4.PRT の軸参照に変更されました。
【6】循環参照の修正後の確認
- サブアセンブリSUB-ASM-TEST.ASM を開きます。
- 循環参照が発生していたPRT-TEST-4.PRTのPNT0をモデルツリーで選択し、右ボタン、定義を編集 をクリックします。
- データム点の定義情報が表示されます。
- 参照に表示されている「A_1:F6(データム軸):PRT」の上に、マウスポインタを移動すると、全情報「A_1:F6(データム軸):PRT-TEST-4」が表示されます。
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部品 PRT-TEST-4.PRT の PNT0 は、自分自身 部品PRT-TEST-4.PRTのデータム軸A_1上に、オフセット9.5で修正定義されたことが分かります。OKをクリックします。
- トップアセンブリASM-TEST.ASM を開きます。
- 再生を実行します。
-
モデルツリーや、ステータスバーや、モデル通知の表示にて「循環参照の表示」がなくなったことが確認出来ます。
Creo Elements/Direct Modelingでワークプレーンを非表示にする方法
本記事の概要
皆さん、こんにちは。
今回はCreo Elements/Direct Modelingでワークプレーンを削除せずに「非表示」にする方法についてご紹介します。
ワークプレーンを非表示にする方法は2つあるため、どちらの手順もご紹介します。
方法1
-
図形を描いた際にワークプレーンを一緒に削除する。(この場合スケッチした図形も消えてしまします。)
※特定のワークプレーンを削除することはできますが図形が残りません
方法2
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キーボードの「F7」キーを押す。
(この操作はワークプレーンを単純に非表示にすることができ、スケッチした図形は残ります。)
※この場合は全てのワークプレーンが非表示になります。
・「WP残す」のチェック付:WPが残ります。
・「WP残す」のチェックを外す:モデルの作成と同時にWPを削除します。
Creo Parametric 図面の部品テーブルを分割表示する方法
記事の概要
皆さん、こんにちは。
旭エンジニアリング 製品技術チームの 村井です。
今回はCreo Parametricで、下図の図面の部品テーブルを分割表示する方法を
Creo4.0の手順でご紹介します。
【1】分割表示の設定方法
- テーブルタブに切り替え、領域指定で、テーブル全体を選択します。
- テーブルタブ>テーブルグループ>ページ付けをクリックします。
- 「メニューマネージャ」のダイアログボックスが表示されます。
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「範囲指定」が選択されていることを確認します。
- 「点を選択」のダイアログボックス>フリー点が選択されています。
-
テーブルを分割する行を選択します。なお、選択した行の下の行から分割されます。ここでは例として、サブアセンブリ
「C」以下で分割を希望していると仮定し、上から6 行目「№5」の行を選択します。 -
上から7行目「No.6」の行以降が非表示になります。
- メニューマネージャ>セグメント追加 をクリックします。
- 残りのテーブルを配置する範囲を2 点クリックします。1 点目は上部の配置点、2 点目は下部の配置点です。
-
この2点の範囲内に入らない残りのテーブルは別のシートに作成されるため、
ある程度残りのテーブルが入るぐらい、大きな範囲を2 点で指定します。 -
分割された部品テーブルが表示されます。
- メニューマネージャ>終了をクリックします。
【2】分割表示の解除方法
- テーブルタブに切り替え、領域指定で、分割表示の内、一つのテーブル全体を選択します。残りのテーブルも選択されます。
-
テーブルタブ>テーブルグループ>ページ付け をクリックします。
- 「メニューマネージャ」のダイアログボックスが表示されます。
- 「範囲解除」をクリックします。
- 分割表示されていた部品テーブルが、元の分割なし状態に戻ります。
-
メニューマネージャ>終了をクリックします。
【3】分割表示に同じタイトルを追加する方法
-
テーブルタブに切り替え、領域指定で、分割表示の内、一つのテーブル全体を選択します。
残りのテーブルも選択されます。 -
テーブルタブ>テーブルグループ>ページ付けをクリックします。
- 「メニューマネージャ」のダイアログボックスが表示されます。
- 「タイトル追加」をクリックします。
- 片方のテーブルのリピート領域を選択します。
-
メニューマネージャの「領域タイトル」で、ヘッダーかフッターを選択します。
- ヘッダー = テーブルの上にタイトルを配置
- フッター = テーブルの下にタイトルを配置
-
この例では、部品テーブルのタイトルが上に配置されているので、「ヘッダー」を選択する必要があります。
- この例では、右側の分割された部品テーブルの1 行目だけがタイトルなので、右側のテーブルのタイトルの1 行目をタイトル行の開始行として最初に選択し、次に、同じ1 行目をタイトル行の最終行として2 回目に再度選択します。
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例えば、タイトル行が3 行ある場合は、タイトルの1 行目をタイトル行の開始行として1 回目に選択し、次に、3 行目をタイトル行の最終行として2 回目に選択します。タイトルの複数の縦のセルがマージされていても、選択の方法は変わりません。
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メニューマネージャ>終了をクリックします。
分割先の部品テーブルのヘッダーにタイトルが追加表示されます。
注記
- メニューマネージャの「領域タイトル」で、ヘッダーかフッターを選択する場合、元のリピート領域テーブルのタイトルがヘッダーにある場合は、分割したテーブルのヘッダーにタイトルを追加できます。
- 元のリピート領域テーブルのタイトルがフッターにある場合は、分割したテーブルのフッターにタイトルを追加できます。
- 分割したテーブルにタイトルを追加する場合、元のテーブルのタイトルがヘッダーであれば、タイトル追加時にヘッダーを選択し、元のテーブルのタイトルがフッターであれば、タイトル追加時にフッターを選択してください。
- 元のテーブルのタイトルがヘッダーなのに、分割したテーブルのフッターにタイトルを追加することは出来ません。
- 元のテーブルのタイトルがヘッダーなのにフッターにタイトルを追加を実行すると、元のテーブルのフッターにタイトルが追加されてしまい、分割したテーブルにはタイトルは追加されないという状況になります。
Creo Elements/Direct Modelingで3DAを作成するには
本記事の概要
皆さん、こんにちは。
今回はCreo Elements/Directにおける3DAについてご紹介します。
3DA とは“3D Annotated ”の略で、『注釈付きの3次元モデル』のことをいいます。
Creo Elements/Direct Modelingで3Dモデルに対して注釈を設定するためには、どのような操作が必要なのでしょうか。
操作方法
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テキストコマンドを選択します
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テキスト内容を入力して適用を押します
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ドックプレーンを選択し、テキストを任意の位置に配置します
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矢印を作成したいパーツの稜線を選択し、完了します
Creo Elements/Direct ModelingでSTLを保存する方法
Creo Parametric 選択フィルタのデフォルト設定を変更する方法
記事の概要
皆さん、こんにちは。
旭エンジニアリング 製品技術チームの 橋本です。
アセンブリを表示しているとき、「選択フィルタ」で「部品」を選択したい場合があります。
しかし、「選択フィルタ」はデフォルトが「ジオメトリ」のため、プルダウンメニューから「部品」を指定する必要があります。
現状のCreo Parametric では、アセンブリの「選択フィルタ」のデフォルトを「部品」で表示させることができません。
しかし、この資料で説明する「Myフィルタ(ユーザー定義選択フィルタ)」に「部品」を入れ、左下の「My フィルタを
デフォルトの選択フィルタとして設定」のチェックを入れれば、ウィンドウに左下のデフォルトは「My フィルタ」になり
My フィルタ内の「部品」がデフォルト選択出来るようになります。
また、アセンブリや部品以外に、図面、フォーマット、ノートブックも個別で選択フィルタを作成することができます。
Creo Parametric の選択フィルタは、開いたモデルによって、Creo 側で「部品」や「アセンブリ」を自動的に判断します。
今回はCreo Parametricの選択フィルタのデフォルト設定を変更する方法をご説明いたします。
【1】アセンブリでのMyフィルタ
- 最初にデフォルトでの「選択フィルタ」の動作確認を次の手順で行います。
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アセンブリを開きます。右下のフィルタはデフォルトで「ジオメトリ」が選択されています。
- 右側の部品を触ると、ジオメトリとしてエッジが認識されました。
-
フィルタのプルダウンメニューを確認すると、デフォルトでは、「部品」は下から2番目にあることが分かります。
- アセンブリのMy フィルタを次の手順で設定します。
- ファイルタブ>オプション>選択 をクリックします。
-
アセンブリでの、My 選択フィルタ設定 の画面が表示されます。
- フィルタを選択>部品>追加 をクリックします。
-
Myフィルタ>部品 が表示されます。
- 左下の「My フィルタをデフォルトの選択フィルタとして設定」にチェックを入れます。
-
「OK」をクリックします。
- アセンブリ画面に戻ります。
-
フィルタのデフォルトが「My フィルタ」に変わりました。
- 右側の部品を触ると、My フィルタで指定した「部品」が認識されました。
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フィルタのプルダウンメニューを確認すると、My フィルタが最上位に追加されたことが判ります。
【2】部品でのMyフィルタ
- 最初にデフォルトでの「選択フィルタ」の動作確認を次の手順で行います。
-
部品を開きます。右下のフィルタはデフォルトで「ジオメトリ」が選択されています。
- 右側の部分を触ると、ジオメトリとしてエッジが認識されました。
-
フィルタのプルダウンメニューを確認すると、デフォルトでは、「フィーチャー」は下から1番目にあることが分かります。
- 部品のMyフィルタを次の手順で設定します。
- ファイルタブ>オプション>選択 をクリックします。
-
部品での、My選択フィルタ設定 の画面が表示されます。
- フィルタを選択>フィーチャー>追加 をクリックします。
-
Myフィルタ>フィーチャー が表示されます。
- 左下の「Myフィルタをデフォルトの選択フィルタとして設定」にチェックを入れます。
-
「OK」をクリックします。
- 部品画面に戻ります。
-
フィルタのデフォルトが「Myフィルタ」に変わりました。
- 右側の部分を触ると、My フィルタで指定した「部品」が認識されました。
-
フィルタのプルダウンメニューを確認すると、Myフィルタが最上位に追加されたことが判ります。
【3】Myフィルタ設定のエクスポートとインポート
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フィルタ設定をエクスポートするには、インポート/エクスポート > すべてのオプションをコンフィギュレーションファイルにエクスポートの順にクリックします。
-
「エクスポート」のダイアログボックスが表示されますので、ファイル名とフォルダを確認し、「*.ui」 ファイルに設定を保存します。
- 「*.ui」 ファイルに保存済みの設定をインポートするには、インポート/エクスポート> コンフィギュレーションファイルをインポート の順にクリックします。
- 例えば、アセンブリと部品で、それぞれMy フィルタを設定している場合、「エクスポート」で全ての設定が保存されます。
Creo Parametric パイプフィーチャーによる3D パイプの作成方法
記事の概要
皆さん、こんにちは。
旭エンジニアリング 製品技術チームの 村井です。
今回は、Creo Parametricで3Dカーブ使ってパイプフィーチャーによる3Dパイプを作成する方法を、
Creo Parametric4.0の手順で紹介します。具体的には、右図の様なモデルの作成方法を記載
します。
【1】データム平面を組合せてスケッチを作成
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データム平面TOPに、底面のスケッチを作成します。
-
モデルの右側の立ち上がり部分のスケッチを作成するために、30mmの線の端点にデータム平面RIGHTに平行な、データム平面DTM1を定義します。
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データム平面DTM1に、右側の立ち上がり部分のスケッチを作成します。
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モデルの奥側部分のスケッチを作成するために、右側の立ち上がり部分の線の端点にデータム平面FRONTに平行なデータム平面DTM2を定義します。
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データム平面DTM2に、奥側部分のスケッチを作成します。
-
スケッチが完成しました。
【2】データム点の作成
- 作成したスケッチにデータム点を作成します。まず、点表示を設定します。
- モデルタブ>データムグループ>点>点 をクリックします。「データム点」のダイアログボックスが表示されます。
- 点を選択して追加します。「データム点」のダイアログボックスに0~6の7つの点が追加されます。
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「OK」をクリックして確定します。
【3】コンフィギュレーションオプションの設定
- 「パイプ」機能を使うために、コンフィギュレーションオプションを設定します。
- ファイルタブ>オプション をクリックします。
- 「Creo Parametric オプション」のダイアログボックスが表示されます。
-
「サーチ」をクリックします。
- 「サーチオプション」のダイアログボックスが表示されます。
-
キーワード:enable_obsoleted_features>サーチ>デフォルト設定の「no*」を「yes」に変更>追加/変更>閉じるをクリックします。
- 「Creo Parametric オプション」のダイアログボックスに変更結果が表示されます。
-
「OK」をクリックします。
- Creo Parametric オプション>はい をクリックします。
- 「名前を付けて保存」のポップアップメニューが表示されます。
-
保存先とファイル名を確認して「OK」をクリックします。
【4】パイプの作成1(一定半径の例)
- 右上の「コマンドサーチ」をクリックします。
- 「パイプ」をキー入力>Enter>コマンド:パイプ をクリックします。
-
「メニューマネージャ」のダイアログボックスが表示されます。
- ここではまず、「一定半径」での例を示します。「複数半径」の例は、p.9 をご覧下さい。
- メニューマネージャ>ジオメトリ>中空>一定半径>実行 をクリックします。
- 外形入力で4.0を入力します。
-
厚さ入力で0.5を入力します。
- メニューマネージャで点を追加をクリックします。
- データム点をPNT0>PNT1>PNT2の順で追加します。
- 半径入力で5.0を入力します。
-
PNT1の角部に半径5.0が設定されます。
- データム点をPNT3>PNT4>PNT5>PNT6 の順で追加します。
-
PNT2/ PNT3/ PNT4/ PNT5 の角部に半径5.0が設定されます。
- メニューマネージャにて、終了をクリックします。
-
パイプコマンドによる一定半径のパイプが作成されました。
- スケッチ線とデータム点が表示されているので、これを非表示に設定します。
- モデルツリー>スケッチ1/2/3 を選択>右ボタン>非表示をクリックします。
-
スケッチ線が非表示になります。
- 点表示をOFFにします。
-
データム点が非表示になります。
このようにして、パイプフィーチャーによる一定半径の3Dパイプを作成することが出来ました。
【5】パイプの作成2(複数半径の例)
- 右上の「コマンドサーチ」をクリックします。
- 「パイプ」をキー入力>Enter>コマンド:パイプ をクリックします。
-
「メニューマネージャ」のダイアログボックスが表示されます。
- メニューマネージャ>ジオメトリ>中空>複数半径>実行 をクリックします。
- 外形入力で4.0を入力します。
-
厚さ入力で0.5を入力します。
- メニューマネージャで点を追加をクリックします。
- データム点をPNT0>PNT1>PNT2 の順で追加します。
- 半径入力で5.0 を入力します。
- PNT1 の角部に半径5.0 が設定されます。
-
メニューマネージャに、設定した半径が表示されます。
-
点を追加>PNT3 追加>メニューマネージャ>値選択:新しい値>半径:8.0>PNT2 に半径8.0 設定>メニューマネージャ>設定半径が追加表示されます。
-
点を追加>PNT4 追加>メニューマネージャ>値選択:新しい値>半径:10.0>PNT3 に半径10.0 設定>メニューマネージャ>設定半径が追加表示されます。
-
点を追加>PNT5 追加>メニューマネージャ>値選択:新しい値>半径:6.0>PNT4 に半径6.0 設定>メニューマネージャ>設定半径が追加表示されます。
-
点を追加>PNT6 追加>メニューマネージャ>値選択:新しい値>半径:9.0>PNT5 に半径9.0 設定>メニューマネージャ>終了 をクリックします。
- パイプコマンドによる複数半径のパイプが作成されました。
-
前記と同じ設定を行って、スケッチ線とデータム点を非表示にします。
-
このようにして、パイプフィーチャーによる複数半径の3D パイプを作成することが出来ました。
なお、形状変更したい場合は、次の手順で行います。
モデルツリー>パイプフィーチャー>右ボタン>寸法を編集 をクリックします。 - 外径入力のダイアログボックスが表示されるので、必要に応じて値を変更します。
- 厚さ入力のダイアログボックスが表示されるので、必要に応じて値を変更します。
-
角部分の曲げ半径が表示されるので、必要に応じて値を変更します。