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2024/10/23

- Creo Parametric 中心軸付き長穴の作成と活用方法 -

操作方法/TIPS CAD Creo Parametric

記事の概要

皆さん、こんにちは。

旭エンジニアリング サポートチームです。

今回は中心軸付き長穴の作成と活用方法を、Creo4.0を用いて説明いたします。

【1】中心軸付き長穴のスケッチ作成方法

  1. まず、新規作成>部品 でスケッチに入ります。
  2. スケッチタブ>スケッチグループ>中心線 にて、水平線上と垂直線上に、2本の中心線を作成します。
  3. グラフィックツールバー>点表示のみONにします。上記(2)で作成した、水平線上と垂直線上の2本の中心線が表示されます。
  4. スケッチタブ>データムグループ>点 をクリックし、任意の位置にデータム点を作成します。自動的に寸法が表示されます。

    参考:
    スケッチで、最初に「点」を作成しておくと、押し出しフィーチャで中心軸を作成することが出来ます。
  5. スケッチタブ>寸法グループ>寸法 にて、垂直寸法は水平中心線からの寸法に、水平寸法は垂直中心線からの寸法に作成し直します。
  6. スケッチタブ>スケッチグループ>長方形>中心長方形 をクリックします。
  7. 先に作成したデータム点を中心とした長方形4×3.2を作成します。
  8. スケッチタブ>スケッチグループ>円弧>中心点と端点 をクリックします。
  9. 先に作成した長方形の両側の垂直線に、長穴の円弧を追加作成します。
  10. スケッチタブ>編集グループ>セグメントを削除 をクリックします。
  11. 不要になった、先に作成した長方形の両側の垂直線を削除します。
  12. 半径寸法になった長穴の円弧寸法を、右ボタンから直径寸法表示に修正します。
  13. スケッチタブ>閉じるグループ>OK をクリックし、スケッチ作成を完了します。φ3.2×4の長穴のスケッチが表示されます。
  14. モデルツリー>スケッチ1>定義を編集 をクリックします。
  15. スケッチの定義状態が表示されます。
  16. ファイルタブ>名前を付けて保存>コピーを保存 をクリックします。
  17. 「コピーを保存」のダイアログボックスが表示されます。
  18. 例えば、ファイル名「長穴」として、「OK」をクリックします。デフォルト設定では、ワーキングディレクトリに保存されます。
  19. これでスケッチが保存されました。
  20. 「定義を編集」中のスケッチは、スケッチタブ>閉じるグループ>OK をクリックして終了し、モデルは保存します。

【2】外部スケッチによる長穴の作成手順

  1. 新規作成、外部スケッチで長穴を作成する、サンプルソリッドモデルを作成します。
  2. モデルタブ>データムグループ>スケッチ をクリックします。
  3. モデルの上面に、スケッチ平面を設定します。
  4. グラフィックツールバー>スケッチビュー をクリックします。
  5. スケッチタブ>データを取得グループ>ファイルシステム をクリックします。
  6. 「開く」ダイアログボックス>ファイル名:長穴.sec>開く をクリックします。
  7. 希望の位置に、長穴のスケッチを配置します。
  8. 倍率を「1.0」に修正し、終了(レ)をクリックします。
  9. 長穴スケッチの寸法が表示されます。
  10. スケッチタブ>拘束グループ>一致 をクリックします。
  11. 図の2つの垂直線と2つの水平線を、それぞれ一致させます。
  12. その結果は、下図のようになります。スケッチタブ>閉じるグループ>OK をクリックします。
  13. モデル上に長穴のスケッチが配置されます。
  14. モデルタブ>形状グループ>押し出し をクリックします。
  15. 配置タブで、スケッチにモデルツリーからスケッチ1を指定します。
  16. ダッシュボードで材料を除去、押し出し深さ方向を変更、次のサーフェスまで押し出し を設定し終了(レ)をクリックします。
  17. 中心軸付きのφ3.2×4の長穴が、押し出しフィーチャとして外部スケッチから作成されました。

【3】内部スケッチによる長穴の作成手順

  1. モデルタブ>形状グループ>押し出し をクリックします。
  2. グラフテックウインド上で右クリック>内部スケッチを定義 をクリックします。
  3. モデルの上面に、スケッチ平面を設定します。
  4. スケッチタブ>データを取得グループ>ファイルシステム をクリックします。
  5. 「開く」ダイアログボックス>ファイル名:長穴.sec>開く をクリックします。
  6. 希望の位置に、長穴のスケッチを配置します。
  7. 倍率を「1.0」に修正し、終了(レ)をクリックします。
  8. 長穴スケッチの寸法が表示されます。
  9. スケッチタブ>拘束グループ>一致 をクリックします。
  10. 図の2つの垂直線と、2つの水平線を、それぞれ一致させます。
  11. その結果は、下図のようになります。先に作成した長穴と重なるので、配置寸法と長穴寸法を修正します。
  12. スケッチタブ>閉じるグループ>OK をクリックし、スケッチを完了します。
  13. ダッシュボードで材料を除去、押し出し深さ方向を変更、次のサーフェスまで押し出し を設定し終了(レ)をクリックします。
  14. 中心軸付きのφ4.2×4の長穴が、押し出しフィーチャとして内部スケッチで作成されました。

【4】スケッチャーパレットへの登録方法と利用方法

  1. 先の、【1】(16)で示したように、「長穴.sec」は、ワーキングディレクトリに保存されていることが、Windowsのエクスプローラーで確認出来ます。
  2. Creo4.0のスケッチャーパレットのデータは、次のフォルダに保存されています。
    C:\Program Files\PTC\Creo 4.0\M150\Common Files\text\sketcher_palette
  3. 「長穴.sec」をエクスプローラーで次のフォルダに移動します。
    C:\Program Files\PTC\Creo 4.0\M150\Common Files\text\sketcher_palette\profiles
  4. 次のメッセージが表示されるので、「続行」をクリックします。
  5. 「長穴.sec」が次のフォルダに移動されます。
    C:\Program Files\PTC\Creo 4.0\M150\Common Files\text\sketcher_palette\profiles
  6. 次の手順でスケッチャーパレットを使って、長穴を内部スケッチで作成します。
  7. モデルタブ>形状グループ>押し出し をクリックします。
  8. グラフテックウインド上で右クリック>内部スケッチを定義 をクリックします。
  9. モデルの上面に、スケッチ平面を設定します。
  10. スケッチタブ>スケッチグループ>パレット をクリックします。
  11. 「スケッチャーパレット」のダイアログボックスが表示されます。
  12. プロファイルタブ>長穴 をダブルクリックします。
  13. 希望の位置に、長穴のスケッチを配置します。
  14. 倍率を「1.0」に修正し、終了(レ)をクリックします。
  15. 長穴スケッチの寸法が表示されます。
  16. スケッチタブ>拘束グループ>一致 をクリックします。
  17. 図の2つの垂直線と2つの水平線を、それぞれ一致させます。
  18. その結果は、下図のようになります。最初に作成した長穴と重なるので、配置寸法と長穴寸法を修正します。
  19. スケッチタブ>閉じるグループ>OK をクリックし、スケッチを完了します。
  20. ダッシュボードで材料を除去、押し出し深さ方向を変更、次のサーフェスまで押し出し を設定し終了(レ)をクリックします。
  21. 中心軸付きのφ5.2×5の長穴がスケッチャーパレットにより、押し出しフィーチャとして内部スケッチで作成されました。


この記事を書いた人

製品技術 サポートチーム

旭エンジニアリング株式会社

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