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2025/01/30

- Creo Parametric SI 単位系モデルをデフォルトテンプレートに設定する方法 -

操作方法/TIPS CAD Creo Parametric

記事の概要

皆さん、こんにちは。

旭エンジニアリング サポートチームです。

今回は、SI 単位系モデルを、部品/アセンブリ/板金のデフォルトテンプレートに設定する方法を、Creo4.0を用いてご説明いたします。

インストール直後のデフォルトテンプレートで部品を作成した場合の結果

  1. デフォルトでの単位系を確認します。ホームタブ>データグループ>新規 をクリックします。
  2. 「新規」のダイアログボックスが表示されます。
  3. タイプ:部品>サブタイプ:ソリッド>「デフォルトテンプレートを使用」にチェック>OK をクリックします。
  4. モデル作成画面が表示されます。
  5. ステータスバーには、「デフォルトテンプレート:inlbs_part_sold.prt を使用します」 と表示されます。
  6. 厚さ10mm×長さ100mm×奥行70mm で直方体モデルを設計します。
  7. しかし、厚さを計測すると希望値ではない、10インチであることが分かります。
  8. モデルの単位系を確認します。ファイルタブ>準備>モデル特性 をクリックします。
  9. デフォルトでは、部品モデルの単位が「インチポンド秒」であることが確認出来ます。

インストール直後にSI単位系で部品を作成する手順

  1. デフォルト状態を変更しなくても、SI系単位系で部品設計が出来ます。
    ホームタブ>データグループ>新規 をクリックします。
  2. 「新規」のダイアログボックスが表示されます。
  3. タイプ:部品>サブタイプ:ソリッド>「デフォルトテンプレートを使用」のチェックを外す>OK をクリックします。
  4. 「新規ファイルオプション」のダイアログボックスが表示されます。
  5. テンプレートとして、「solid_part_mmks」または「solid_part_mmks_new」を選択します。
  6. 「solid_part_mmks_new」には、パラメータとして「DESCRIPTION」と「MODELED_BY」が設定されていますが、
    「solid_part_mmks」にはそのパラメータが設定されていません。
  7. この資料では、「solid_part_mmks_new」を選択するものとします。
  8. 「solid_part_mmks_new」を選択>OK をクリックします。
  9. 厚さ10mm×長さ100mm×奥行70mm で直方体モデルを設計します。
  10. 厚さを計測すると希望値の10mmであることが分かります。
  11. モデルの単位系を確認します。ファイルタブ>準備>モデル特性 をクリックします。
  12. 部品モデルの単位が希望の「ミリメートルキログラム秒」であることが確認出来ます。
  13. このように、デフォルト状態を変更しなくても、SI系単位系で部品設計が出来ます。

【3】部品モデルのデフォルトテンプレートをSI単位系に設定する手順

  1. デフォルト状態を変更して、デフォルトテンプレートでSI単位系部品モデルが設計できるように設定します。
    ファイルタブ>オプション をクリックします。
  2. 「Creo Parametricオプション」のダイアログボックスが表示されます。
  3. 「サーチ」をクリックします。
  4. 「サーチオプション」のダイアログボックスが表示されます。
  5. キーワード:template_solidpart>サーチ>ブラウズ をクリックします。
  6. 「ファイル選択」のダイアログボックスが表示されます。
  7. フォルダ「C:\Program Files\PTC\Creo 4.0\M150\Common Files\templates」で「solid_part_mmks_new.prt」を選択し、「開く」をクリックします。
  8. 「サーチオプション」のダイアログボックス>「値を設定」に、上記(7)の結果が表示されます>追加/変更>閉じる をクリックします。
  9. 「Creo Parametric オプション」のダイアログボックスに結果が表示されます。
  10. 「OK」をクリックします。
  11. Creo Parametric オプション>はい をクリックします。
  12. 名前を付けて保存>Config.pro>OK をクリックします。これで設定が完了しました。
  13. 結果を確認します。ホームタブ>データグループ>新規 をクリックします。
  14. 「新規」のダイアログボックスが表示されます。
  15. タイプ:部品>サブタイプ:ソリッド>「デフォルトテンプレートを使用」にチェック>OK をクリックします。
  16. 厚さ10mm×長さ100mm×奥行70mm で直方体モデルを設計します。
  17. 厚さを計測すると希望値の10mmであることが分かります。
  18. モデルの単位系を確認します。ファイルタブ>準備>モデル特性 をクリックします。
  19. モデルの単位が希望の「ミリメートルキログラム秒」であることが確認出来ます。
  20. 以上の様に、「デフォルトテンプレートを使用」にて、SI単位系モデルが作成出来るようになりました。

【4】アセンブリモデルのデフォルトテンプレートをSI単位系に設定する手順

  1. 上記同様に、デフォルトテンプレートでSI単位系アセンブリモデルが設計できるように設定します。
  2. デフォルトでの単位系を確認します。ホームタブ>データグループ>新規 をクリックします。
  3. 「新規」のダイアログボックスが表示されます。
  4. タイプ:アセンブリ>サブタイプ:設計>「デフォルトテンプレートを使用」にチェック>OK をクリックします。
  5. アセンブリの設計画面が表示されます。
  6. アセンブリモデルの単位系を確認します。ファイルタブ>準備>モデル特性 をクリックします。
  7. デフォルトでは、アセンブリモデルの単位が「インチポンド秒」であることが確認出来ます。
  8. 設定を変更します。ファイルタブ>オプション をクリックします。
  9. 「Creo Parametric オプション」のダイアログボックスが表示されます。
  10. 「サーチ」をクリックします。
  11. 「サーチオプション」のダイアログボックスが表示されます。
  12. キーワード:template_designasm>サーチ>ブラウズ をクリックします。
  13. 「ファイル選択」のダイアログボックスが表示されます。
  14. フォルダ「C:\Program Files\PTC\Creo 4.0\M150\Common Files\templates」で「mmks_asm_design.asm」を選択し、「開く」をクリックします。
  15. 「サーチオプション」のダイアログボックス>「値を設定」に、上記(14)の結果が表示されます。
    追加/変更>閉じる をクリックします。
  16. 「Creo Parametric オプション」のダイアログボックスに結果が表示されます。
  17. 「OK」をクリックします。
  18. Creo Parametric オプション>はい をクリックします。
  19. 名前を付けて保存>Config.pro>OK をクリックします。これで設定が完了しました。
  20. 結果を確認します。
  21. ホームタブ>データグループ>新規 をクリックします。
  22. 「新規」のダイアログボックスが表示されます。
  23. タイプ:アセンブリ>サブタイプ:設計>「デフォルトテンプレートを使用」にチェック>OK をクリックします。
  24. アセンブリの設計画面が表示されます。
  25. アセンブリモデルの単位系を確認します。ファイルタブ>準備>モデル特性 をクリックします。
  26. デフォルトで、アセンブリモデルの単位が「ミリメートルキログラム秒」に代わったことが確認出来ます。

【5】板金モデルのデフォルトテンプレートをSI単位系に設定する手順

  1. 上記同様に、デフォルトテンプレートでSI単位系板金モデルが設計できるように設定します。
  2. 板金モデルでは、SI単位系モデルが準備されていないため、作成する必要があります。
  3. デフォルトでの単位系を確認します。ホームタブ>データグループ>新規 をクリックします。
  4. 「新規」のダイアログボックスが表示されます。
  5. タイプ:部品>サブタイプ:板金>「デフォルトテンプレートを使用」にチェック>OK をクリックします。
  6. 板金モデルの設計画面が表示されます。
  7. 板金モデルの単位系を確認します。ファイルタブ>準備>モデル特性 をクリックします。
  8. デフォルトでは、板金モデルの単位が「インチポンド秒」であることが確認出来ます。
  9. 単位>変更 をクリックします。
  10. 「単位マネージャ」のダイアログボックスが表示されます。
  11. 「ミリメートルキログラム秒(mmKs)」>設定 をクリックします。
  12. 「モデル単位を変更」のダイアログボックスが表示されます。
  13. 設計前なので、モデルタブ>寸法を読み取り(たとえば、1”は1mmになります)を選択>OK をクリックします。
  14. 「単位マネージャ」のダイアログボックスで、「ミリメートルキログラム秒(mmKs)」が設定されます。「閉じる」をクリックします。
  15. 「モデル特性」のダイアログボックスで、単位が「ミリメートルキログラム秒(mmKs)」」に代わったことが確認出来ます。
  16. 設定結果を保存します。ファイルタブ>保存>モデル名はそのまま>OK をクリックします。
  17. Creo Parametricを終了します。
  18. テンプレートファイルに設定する目的で、エクスプローラーで、保存したファイル「prt0004.prt.1」を、「mmks_part_sheetmetal.prt」に名前を変更します。
  19. 名前を変更したファイル「mmks_part_sheetmetal.prt」を、フォルダ「C:\Users\Public\Documents」に移動します。
  20. Creo Parametricで変更設定します。Creo Parametricを再起動します。
  21. ファイルタブ>オプション をクリックします。
  22. 「Creo Parametricオプション」のダイアログボックスが表示されます。
  23. 「サーチ」をクリックします。
  24. 「サーチオプション」のダイアログボックスが表示されます。
  25. キーワード:template_sheetmetalpart>サーチ>ブラウズ をクリックします。
  26. 「ファイル選択」のダイアログボックスが表示されます。
  27. フォルダ「C:\Users\Public\Documents」で「mmks_part_sheetmetal.prt」を選択し、「開く」をクリックします。
  28. 「サーチオプション」のダイアログボックス>「値を設定」に、上記(27)の結果が表示されます>追加/変更>閉じる をクリックします。
  29. 「Creo Parametric オプション」のダイアログボックスに結果が表示されます。
  30. 「OK」をクリックします。
  31. Creo Parametric オプション>はい をクリックします。
  32. 名前を付けて保存>Config.pro>OKをクリックします。これで設定が完了しました。
  33. 結果を確認します。
  34. ホームタブ>データグループ>新規 をクリックします。
  35. 「新規」のダイアログボックスが表示されます。
  36. タイプ:アセンブリ>サブタイプ:板金>「デフォルトテンプレートを使用」にチェック>OK をクリックします。
  37. 板金モデルの設計画面が表示されます。ステータスバーにテンプレート名が表示されます。
  38. 板金モデルの単位系を確認します。ファイルタブ>準備>モデル特性 をクリックします。
  39. デフォルトで、板金モデルの単位が「ミリメートルキログラム秒」に代わったことが確認出来ます。


この記事を書いた人

製品技術 サポートチーム

旭エンジニアリング株式会社

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