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2022/07/01

- Creo Parametric AutoCAD のdxf 図枠を取り込んで、図面のデフォルトテンプレートに設定する方法 -

操作方法/TIPS CAD Creo Parametric

記事の概要

皆さん、こんにちは。
旭エンジニアリング 製品技術チームの村井です。

今回はAutoCAD のdxf 図枠を取り込んで、図面のデフォルトテンプレートに設定する方法を
A3サイズ図面枠を例に、Creo4.0の操作で説明致します。
なお、dxfファイルだけではなく、dwgファイルでも同じ方法で設定が可能です。

【1】Creo Parametric と AutoCAD の図面サイズの違いについて

  1. AutoCAD のデータをCreo Parametric の図面としてインポートする際、外側の枠が一致しないことがあります。
  2. 原因は、AutoCAD のA3の図面サイズとCreo ParametricのA3の図面サイズが若干異なるためと考えられます。
  3. AutoCAD では図枠内の部分がA3ではなく、図枠外の破線部分までがA3と考えられます。
  4. Creo Parametric で AutoCAD のデータをインポートする際、図枠内の情報のみインポートされます。
  5. Creo Parametric を用いて、新規の A3 のフォーマットを作成してから
    「図面/データをインポート」にてdxfファイルをインポートすると、次の3タイプの図面としてインポートできます。

【2】インポートの手順と種類

[1]図面フォーマットサイズの準備

  1. 新規 をクリックします。
  2. 「新規」ダイアログボックス>タイプ:図面>デフォルトテンプレートを使用のチェックを外す>OK をクリックします。
  3. 「新規図面」ダイアログボックス>サイズ:A3>OK をクリックします。
  4. A3横のフォーマットが表示されます。

[2]インポートの手順

  1. レイアウトタブ>挿入グループ>図面/データをインポート をクリックします。
  2. 「開く」ダイアログボックス>AutoCADのdxf図枠ファイルを指定>インポート をクリックします。
  3. 「DXF をインポート」のダイアログボックスが表示されます。
  4. オプションタブ>図の様に設定>OK をクリックします。
  5. プロパティタブ>色>AutoCAD標準色のマッピング先:Creo Parametric>OK をクリックします。

[3]以降のインポート設定種類と結果

パターン1

  1. 「確定」ダイアログボックス>はい をクリックします。
  2. 図面がフォーマットに合うようにスケール拡大調整され、フォーマットの左下を基準に配置された結果が表示されます。

パターン2

  1. 一つ目の「確定」ダイアログボックス>いいえ をクリックします。
  2. 二つ目の「確定」ダイアログボックス>はい をクリックします。
  3. 図面が元の大きさの状態で、フォーマットの左下を基準に配置された結果が表示されます。

パターン3

  1. 一つ目の「確定」ダイアログボックス>いいえ をクリックします。
  2. 二つ目の「確定」ダイアログボックス>いいえ をクリックします。
  3. 図面が元の大きさの状態で、フォーマットのほぼ中央に配置された結果が表示されます。
  4. AutoCAD の dxf 図枠をCreo Parametric で利用する場合は、この方法が良いのではないでしょうか。

【3】図面位置の調整方法

  1. 上記の【2】[3]パターン3の方法を利用した場合、図面がフォーマットのほぼ中央に配置されますが、若干ズレがありま
    す。
  2. 必要に応じて、下記のコンフィギュレーションオプションを設定することで、インポートされた図枠の位置を調整することができます。

    左右位置の調整:
    オプション名:Intf2d_in_left_margin
    オプション値:デフォルトは0

    上下位置の調整:
    オプション名:Intf2d_in_bottom_margin
    オプション値:デフォルトは0

  3. 設定手順は次のとおりです。ファイルタブ>オプション>コンフィグレーションエディタ>サーチ をクリックします。
  4. キーワード:Intf2d_in_left_margin>サーチ をクリックします。
  5. 値:-0.25 を入力>追加/変更>閉じる をクリックします。
  6. 再度、サーチ をクリックします。
  7. キーワード:Intf2d_in_bottom_margin>サーチ をクリックします。
  8. 値:0.1 を入力>追加/変更>閉じる をクリックします。
  9. 「Creo Parametricオプション」ダイアログボックスに、設定した2種類が追加されます。
  10. OKをクリックします。
  11. Creo Parametric オプション>はい をクリックします。
  12. 名前を付けて保存>Config.pro>OK をクリックします。
  13. 以上で、配置調整が終了しました。
  14. 上記の【2】[3]パターン3 の方法で、図面をインポートします。
  15. コンフィギュレーションオプションでの設定後が、より中央に配置されたことが確認出来ます。
  16. なお、本資料での調整値は一例ですので、ご利用の場合は、それぞれの図面で適切な値に変更し設定して下さい。

【4】図面デフォルトテンプレートへの設定方法

  1. 位置調整後の図面を保存します。
  2. 「オブジェクトを保存」ダイアログボックス>保存フォルダとモデル名を確認>OK をクリックします。
  3. ファイルタブ>オプション>コンフィグレーションエディタ>追加 をクリックします。
  4. オプション名:template_drawing>サーチ をクリックします。
  5. オプション値>ブラウズ>ファイル選択>上記【4】(2)の「drw0001.drw」を選択>開く をクリックします。
  6. 「オプションを追加」ダイアログボックス>OK をクリックします。
  7. 「Creo Parametricオプション」ダイアログボックス>OK をクリックします。
  8. Creo Parametricオプション>はい をクリックします。
  9. 名前を付けて保存>Config.pro>OK をクリックします。
  10. これで、デフォルトテンプレートに「drw0001.drw」が設定されました。

【5】図面デフォルトテンプレートの呼び出し

  1. Creo Parametric を再起動します。
  2. 部品モデルを読み出します。
  3. 新規>タイプ:図面>デフォルトテンプレートを使用にチェック>OK をクリックします。
  4. テンプレート指定:テンプレートを使用>テンプレート:drw0001 を確認>OK をクリックします。
  5. 設定した図面枠が読み出されます。
  6. 図面を作成します。
  7. 【参考】

    1. 次の方法でも設定した図面枠を読み出せます。
    2. 新規>タイプ:図面>デフォルトテンプレートを使用のチェックを外す>OK をクリックします。
    3. テンプレート指定:テンプレートを使用>テンプレート:drw0001 を選択>OK をクリックします。
    4. 設定した図面枠が読み出されます。
    5. 図面を作成します。


    この記事を書いた人

    村井 康児

    旭エンジニアリング株式会社
    製品技術チーム セールスエンジニア

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