旭エンジニアリング English

PTC Mathcadとは

PTC Mathcadは、設計者向けの工学計算ソフトウェアで、ドキュメント化、根拠の証明、技術共有を同時に実現することが可能です。
自然な数学表記と単位認識機能を使用して、エンジニアリングノートに技術計算を記録できます。
見栄えよくフォーマットされた単一のドキュメントに、豊富なフォーマットオプションを使用して、プロット、テキスト、画像と一緒に作業内容を明確に表示できます。


PTC Mathcadの特長

解りやすい計算式

コンピュータ画面上でも、黒板や計算用紙を使う時と同じように、自由に数式やグラフ、文章を記述出来て、更にいつでも計算を実行できます。
数学表記、単位認識、強力な工学技術計算機能を利用し、工学技術計算、重要な設計パラメータ、および工学に関する知識を共有できます。

技術根拠の証明

重要な計算を解き、解析し、技術根拠を示すドキュメントとして最適です。Excelではデータ集計は容易になるものの、計算式は表示されず導き出した値の正確さ、根拠を証明できません。
PTC Mathcadでは、結果だけではなく途中式も含めて記載されます。

再利用が容易

設計根拠が明確になっていれば他の設計者であってもそれを再利用することは容易です。
これは単純な工数の削減だけでなく、入力ミスという問題発生の最大のファクターを取り除くことができます。


PTC Mathcadによる計算例

PTC Mathcadによる具体的な計算機能や計算例をご紹介

Creo Parametricとの連携

Mathcad の計算結果を Creo Parametric 上のモデルに反映

単位の自動換算

・数値に単位を設定できる
・単位ミスが大幅に減少
・計算内容が分かりやすくなる
・後で単位を変更するのも容易

ベクトル、行列のサポート

・行列演算が可能
・変数に行列を割り当てたり、関数に適用できる

数式として計算

・計算を数値計算ではなく、数式表記として求められる
・分数、ルート、関数など
・丸め誤差が生じない
・ラプラス変換, フーリエ変換などの関数変換も可能

PTC Mathcadの機能一覧

標準記法の計算式

計算式は機械ではなく、人にやさしい標準記述で仕上がります。
レビューを行う際に容易に確認できます。

途中式を一度に表示

全てが一度に確認できるため、ミスの発見が容易になります。

シンプルな画面設計

リボンメニューを採用し、使用したことがない方もスムーズに利用できます。

テンプレート設定

社内で標準的に定義したい値やフォーマット等を共通化することが可能です。

カスタム関数

会社独自の計算式などもサポートされています。
※別途カスタマイズが必要です。 

Excelとの連携

Excelの表のインポート、Excelから数値の転送など他ソフトの連携も可能です。

単位自動計算

表計算ソフトはシリアル値を再設定する必要があります。
しかし、PTC Mathcadでは計算時に単位まで考慮し自動計算します。

API

PTC Mathcadをバックグラウンドで実行(起動、終了、印刷なども)別アプリケーションからPTCMathcad にデータを送信APIガイドブックおよびサンプルコードを付属

Creoとの統合連携

Creo Parametric内への PTCMathcadの埋め込みPTC Mathcadの計算結果を、Creoモデルに反映

導入メリット – 業務フローに与える変化 –

PTC Mathcad導入前

導入前は設計基準書は紙または閲覧のみが許可された”参考資料”であり、計算を行う場合、書き写しが必要です。

これによってミスに繋がります。また、ドキュメント作成を別途行う必要があるため、別途工数が発生したり、計算に変更が生じた場合、差分が発生してしまいます。


PTC Mathcad導入後

PTC Mathcadで作成すれば書き写しは不要となり、写し間違いの問題も防げます。

また、計算とドキュメント作成を同時に行うことができ、情報を常に最新に保つことが可能です。

まとめ

Mathcadによる設計のメリット

・Mathcadは簡単に工学計算を行えるだけでなく、計算の過程を1つのドキュメントとして残すことができる
・設計の根拠を明確にすること再利用が可能となり、作業を効率化するだけでなく品質の向上にも繋がる

デモンストレーション