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2024/06/03

- Creo Parametric 材料の密度を変更して選択できるようにする方法 -

操作方法/TIPS CAD Creo Parametric

記事の概要

皆さん、こんにちは。

旭エンジニアリング 製品技術チームの 村井です。

今回は、材料の密度を変更して選択できるようにする方法をCreo7.0を用いて説明いたします。

材料の密度を変更して選択できるようにする方法

  1. 例えば銅材料「cu.mtl」の密度「8.21395e-06」「kg/mm^3」を、「8.12345e-06」「kg/mm^3」に変更して、
    その値「8.12345e06」「kg/mm^3」を「cu_2.mtl」の値として表示させるように変更する方法を紹介します。
  2. 次の手順で、材料ファイル「cu.mtl」のコピーを保存にて「cu_2.mtl」として保存し、密度の値を「8.12345e-06」「kg/mm^3」に変更して使用します。
  3. 新規にてダミーの部品(*.prt)を作成します。ファイルタブ>データグループ>新規 をクリックします。
  4. 「新規」のダイアログボックスが表示されます。
  5. タイプ:部品>サブタイプ:ソリッド>ファイル名:prt0001>デフォルトテンプレートを使用のチェックを外す>OK をクリックします。
  6. 「新規ファイルオプション」のダイアログボックスが表示されます。
  7. ここでは例として、テンプレート「solid_part_mmks_rel」を選択し、OK をクリックします。
  8. 空の部品(prt0001.prt)が作成されます。
  9. ファイル>準備>モデル特性 をクリックします。
  10. 「モデル特性」ダイアログボックス>材料>変更 をクリックします。
  11. 「材料」のダイアログボックスが表示されます。
  12. Legacy-Material>cu.mtl クリックします。
  13. 選択した材料のコピーを保存 のボタンをクリックします。
  14. 「コピーを保存」のダイアログボックスが表示されます。
  15. 材料ファイル「cu__2.mtl」をワーキングディレクトリに保存します。
  16. 「材料」ダイアログボックス>共通フォルダ>ワーキングディレクトリ をクリックします。
  17. 上記(15)にて保存した材料ファイル「cu_2.mtl」>選択した材料特性の編集 のボタンをクリックします。
  18. 「材料編集」のダイアログボックスが表示されます。
  19. 密度がデフォルト単位系で表示されているので、単位系をプルダウンメニューから「kg/mm^3」に変更します。
  20. 「パラメータ単位の変更」のダイアログボックスが表示されます。
  21. 「値を変換」にチェック>OK をクリックします。
  22. 密度が指定の単位系「kg/mm^3」で表示されます。
  23. 密度「8.21395e-06」「kg/mm^3」を、希望値の「8.12345e-06」「kg/mm^3」に変更し、「ライブラリに保存」をクリックします。
  24. 「コピーを保存」のダイアログボックスが表示されます。
  25. ファイル名を確認して「OK」をクリックします。
  26. 「重複するファイル名がみつかりました」のダイアログボックスで、OKをクリックします。
  27. 「メッセージ」の内容を確認して、「はい」をクリックします。
  28. 「材料」のダイアログボックスに戻ります。
  29. 「cu_2.mtl」をダブルクリックします。
  30. モデル「PRT0001.PRT」の材料として、「cu_2」がマスターに設定されます。「OK」をクリックします。
  31. 「モデル特性」ダイアログボックス>材料 を確認します。材料が「cu_2」に設定されたとこが確認出来ます。閉じる をクリックします。
  32. このモデルの場合、このまま、材料を「cu_2」として設計することが可能です。
  33. 新しい部品を作成した場合に変更した「cu_2」を適用するには、次の手順で行います。
  34. 新しい部品を設計します。
  35. ファイル>準備>モデル特性 をクリックします。
  36. 「モデル特性」ダイアログボックス>材料>変更 をクリックします。
  37. 「材料」のダイアログボックスが表示されます。ワーキングディレクトリ をクリックします。
  38. 「cu_2.mtl」をダブルクリックします。
  39. モデル「TEST_01.PRT」の材料として、「cu_2」がマスターに設定されます。「OK」をクリックします。
  40. 「モデル特性」ダイアログボックス>材料 を確認します。材料が「cu_2」に設定されたとこが確認出来ます。閉じる をクリックします。
  41. 解析タブ>モデルレポートグループ>質量特性>質量特性 をクリックします。
  42. 設定した密度を元にした質量特性が表示されます。内容を確認して「OK」で閉じます。
  43. 上記の手順ではデフォルトにてインストールされている材料ファイル「cu.mtl」をそのまま残すことを前提としています。
  44. 材料ファイル「cu.mtl」はデフォルトにて以下の場所に保存されています。
    (Creo Parametric7.0のインストールフォルダ)\Common Files\text\materials-library\Legacy-Materials
  45. 必要に応じて、「cu_2.mtl」の保存場所をワーキングディレクトリから、デフォルト保存場所に移動して下さい。


この記事を書いた人

村井 康児

旭エンジニアリング株式会社
製品技術チーム セールスエンジニア

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