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2023/09/22

- ブール演算によるアセンブリ干渉モデルの修正方法 -

操作方法/TIPS CAD Creo Parametric

記事の概要

皆さん、こんにちは。

旭エンジニアリング 製品技術チームの 橋本です。

今回はブール演算によるアセンブリ干渉モデルの修正方法を、Creo4.0を用いてご説明いたします。

【1】サンプルモデル

  1. この資料では、下図のようなサンプルアセンブリモデルを利用します。
  2. 干渉部分が分かり易くなるように、部品:HOLDER を透明に設定します。
  3. モデルツリーで、部品:HOLDER をクリックします。
  4. モデルタブ>モデル表示グループ>透明 をクリックします。
  5. 部品:HOLDER が透明表示になります。

【2】グローバル干渉チェック

  1. 解析タブ>ジオメトリ検査グループ>グローバル干渉>グローバル干渉 をクリックします。
  2. 「グローバル干渉」のダイアログボックスが表示されます。
  3. 設定:部品のみ>計算:正確>OK をクリックします。
  4. 2ヶ所で干渉していることが表示されます。
  5. 干渉1をクリックします。干渉部分(SHAFTとHOLDER)がハイライトされます。
  6. 断面で干渉部分を確認します。
  7. SHAFT 外径に対して、HOLDERの穴径が小さいことが分かります。
  8. 干渉2をクリックします。干渉部分(SHAFTとROLL)がハイライトされます。
  9. 断面で干渉部分を確認します。
  10. SHAFT外径に対して、ROLLの穴径が小さいことが分かります。

【3】ブール演算による干渉部分の修正

  1. モデル>構成部品>構成部品の操作 をクリックします。
  2. 「メニューマネージャ」のダイアログボックスが表示されます。「ブール演算」をクリックします。
  3. 「ブール演算」のダイアログボックスが表示されます。
  4. 干渉 1(SHAFT とHOLDER)の解消として、HOLDERの穴径を、SHAFTの外径に合わせるため、HOLDERの穴径を大きくします。
  5. 「修正されたモデル」に「HOLDER.PRT」を、「修正している構成部品」に「SHAFT.PRT」を指定します。
  6. これにより、「HOLDER.PRT」の穴部分の干渉領域が、「SHAFT.PRT」の外径を基準にしてカットされます。
  7. 「OK」をクリックします。
  8. 干渉 2(SHAFT とROLL)の解消として、ROLLの穴径を、SHAFTの外径に合わせるため、ROLLの穴径を大きくします。
  9. 「修正されたモデル」に「ROLL.PRT」を、「修正している構成部品」に「SHAFT.PRT」を指定します。
  10. これにより、「ROLL.PRT」の穴部分の干渉領域が、「SHAFT.PRT」の外径を基準にしてカットされます。
  11. 「OK」をクリックします。

【4】確認のグローバル干渉チェック

  1. 解析タブ>ジオメトリ検査グループ>グローバル干渉>グローバル干渉 をクリックします。
  2. 「グローバル干渉」のダイアログボックスが表示されます。
  3. 設定:部品のみ>計算:正確>OK をクリックします。
  4. 2ヶ所発生していた干渉が消えていることが分かります。
  5. 干渉1だった部分を断面で確認します。
  6. 「HOLDER.PRT」の穴部分の干渉領域が、「SHAFT.PRT」の外径を基準にしてカットされ、干渉はなくなりました。
  7. 干渉2だった部分を断面で確認します。
  8. 「ROLL.PRT」の穴部分の干渉領域が、「SHAFT.PRT」の外径を基準にしてカットされ、干渉はなくなりました。


この記事を書いた人

橋本 晃太

旭エンジニアリング株式会社
製品技術チーム セールスエンジニア

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