旭エンジニアリング English

Engineer Blog

エンジニアブログ

2022/07/27

- Creo Parametric マージ/継承 を使用し形状変更(カットとマージ)を行なう方法 -

操作方法/TIPS CAD Creo Parametric

記事の概要

皆さん、こんにちは。

旭エンジニアリング 製品技術チームの 村井です。

今回はスケッチャーで寸法を変更した後、スケッチが再フィットまたはズームアウトしないようにする設定を、Creo4.0を用いてご説明いたします。

【1】初期状態の確認

  1. 図のような部品が回転で作成されています。
  2. 軸からの距離は「4.0mm」です。
  3. 軸からの距離を「6.0mm」に変更します。自動的に回転軸の位置が変更され断面形状が拡大されました。
  4. 軸からの距離を「8.0mm」に変更します。自動的に回転軸の位置が変更され断面形状が縮小されました。
  5. 軸からの距離を「10.0mm」に変更します。自動的に回転軸の位置が変更され断面形状が縮小されました。
  6. このように、初期状態では、スケッチ時に寸法を変更すると自動フィットが行われます。

【2】自動フィットの解除設定

  1. ファイルタブ>オプション をクリックします。
  2. 「Creo Parametric オプション」のダイアログボックスが表示されます。
  3. 「サーチ」をクリックします。
  4. 「サーチオプション」のダイアログボックスが表示されます。
  5. キーワード:sketcher_refit_after_dim_modify>サーチ>デフォルト設定の「yes*」を「no」に変更>追加/変更>閉じる をクリックします。
  6. 「Creo Parametric オプション」のダイアログボックスに変更結果が表示されます。
  7. 「OK」をクリックします。
  8. Creo Parametric オプション>はい をクリックします。
  9. 「名前を付けて保存」のポップアップメニューが表示されます。
  10. 保存先とファイル名を確認して「OK」をクリックします。

【3】変更結果の確認

  1. 同じ部品で確認します。
  2. 最初の軸からの距離は「4.0mm」です。
  3. 軸からの距離を「6.0mm」に変更します。回転軸の位置も断面形状の大きさも変わらず、位置のみ変更されました。
  4. 軸からの距離を「8.0mm」に変更します。回転軸の位置も断面形状の大きさも変わらず、位置のみ変更されました。
  5. 軸からの距離を「10.0mm」に変更します。回転軸の位置も断面形状の大きさも変わらず、位置のみ変更されました。
  6. このように、コンフィグオプション「sketcher_refit_after_dim_modify」の値を「no」に設定すると、スケッチ時の自動フィットが
    行われないようになります。

【4】初期状態に戻す方法

  1. ファイルタブ>オプション をクリックします。
  2. 「Creo Parametric オプション」のダイアログボックスが表示されます。
  3. 先に設定した、名前「sketcher_refit_after_dim_modify」の値「no」をプルダウンメニューで、「yes*」に変更し、「OK」をクリックします。
  4. Creo Parametric オプション>はい をクリックします。
  5. 「名前を付けて保存」のポップアップメニューが表示されます。
  6. 保存先とファイル名を確認して「OK」をクリックします。
  7. 以上の設定で、初期状態(スケッチャーで寸法を変更した後、スケッチが再フィットまたはズームアウトする状態)に戻ります。


この記事を書いた人

村井 康児

旭エンジニアリング株式会社
製品技術チーム セールスエンジニア

他のおすすめ記事はこちら

ブログTOPに戻る