操作方法/TIPS
CAD
Creo Parametric
記事の概要
皆さん、こんにちは。
旭エンジニアリング 製品技術サポートチームです。
今回は、モデルアノテーションで、文字化けが発生した場合の修正方法をCreo4.0を用いてご説明いたします。
【1】モデルアノテーションの文字化けの例
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ここで紹介するのは、図の様な、モデルアノテーションで文字化けが発生した場合の対応方法です。
- アルファベットの文字では問題ありませんが、日本語文字では、□に文字化けが発生しています。
- 原因は、設定フォントにあります。
【2】作成済のアノテーションを修正方法
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フォント確認のため、アルファベットの文字をクリックします。
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フォーマットタブ>スタイルグループ>テキストフォント>win_font であることが分かります。 アルファベット文字は、「win_font」で問題ありません。
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フォント確認のため、日本語の文字をクリックします。
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フォーマットタブ>スタイルグループ>テキストフォント>win_font であることが分かります。 「win_font」では日本語表示が出来ないのでプルダウンメニューから「font」を選択します。
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文字化けしていた日本語表示が正しく表示されます。
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アルファベット文字も日本語文字と揃えたい場合は、アルファベット文字のフォントを「font」に変更して下さい。
同じ書式で表示されます。
【3】モデルテンプレートのテキストを変更する場合
空のモデルテンプレートを変更して、保存し、これを新しいモデルテンプレートとして利用します。
- ファイルタブ>データグループ>新規 をクリックします。
- 「新規」ダイアログ>部品>ソリッド>名前:TEST>「デフォルトテンプレートを使用」のチェックボックスを外す>OK をクリックします。
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「新規ファイルオプション」ダイアログ>テンプレート:solid_part_mmks_new をこの例では選択>OK をクリックします。
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モデル作成画面になります。
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ファイルタブ>準備>モデル特性 をクリックします。
- 「モデル特性」のダイアログボックスが表示されます。
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詳細オプション>変更 をクリックします。
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並べ替え:アルファベット順>オプション名:default_annotation_font、オプション値:win_font.ndx を確認します。
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オプション値:font.ndx に変更>追加/変更>OK をクリックします。
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モデル特性>閉じる をクリックします。
- ファイル>保存>オブジェクトを保存>OK をクリックします。
- 上記手順で、テキストを変更した、テンプレート:solid_part_mmks_newが、「TEST.prt」として保存されました。
【4】変更したモデルテンプレートを利用する方法
- モデルを開き、ファイルタブ>データグループ>新規 をクリックします。
- 「新規」ダイアログ>部品>ソリッド>名前>「デフォルトテンプレートを使用」のチェックボックスを外す>OK をクリックします。
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「新規ファイルオプション」ダイアログ>テンプレート>ブラウズ をクリックします。
- 「テンプレートを選択」のダイアログボックスが表示されます。
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上記【3】で作成したテンプレート「test.prt」を選択>開く をクリックします。
- モデルを作成します。
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変更したモデルテンプレートで作成したモデルは、図のように日本語表示に問題はありません。
【5】モデルテンプレートの置き換え方法
上記は、元のモデルテンプレート「solid_part_mmks_new」を新しいモデルテンプレート「TEST」として作成したものです。
今後も、新しいモデルテンプレート「TEST」を「solid_part_mmks_new」」として使いたい場合には、「TEST」を
「solid_part_mmks_new」とリネームし、テンプレートフォルダに保存する必要があります。
テンプレートフォルダは、以下の場所です。
C:\Program Files\PTC\Creo 4.0\M150\Common Files\templates
なお、今後のことも考えて、現在のモデルテンプレートファイルは、上書き保存せず、リネームして保存しておくことをお勧め致します。
複数のモデルテンプレートがある場合は、それぞれのモデルテンプレートを使って、同じ操作を行って下さい。
- デスクトップに保存した新しいテンプレート「test.prt.1」を選択し、右ボタンから「名前の変更」をクリックします。
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名前を、「solid_part_mmks_new.prt」と名前を変更します。「solid_part_mmks_new.prt.1」ではなく、
「solid_part_mmks_new.prt」と変更します。拡張子が「prt.1」の場合、テンプレートフォルダのテンプレートとして認識されず、
選択肢に表示されません。
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テンプレートフォルダの 「solid_part_mmks_new.prt」を例えば、「solid_part_mmks_new.prt_old」と名前変更します。
アラートが出ますが、「はい」を選択します。名前変更するファイルは、次のファイルです。
C:\Program Files\PTC\Creo 4.0\M150\Common Files\templates\solid_part_mmks_new.prt
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テンプレートフォルダのファイル名が、「solid_part_mmks_new.prt_old」と名前変更されました。
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デスクトップのファイルを、テンプレートフォルダに移動します。
以下のアラートが表示されますが、「続行」を選択します。
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元のファイル「solid_part_mmks_new.prt_old」と、変更後のファイル「solid_part_mmks_new.prt」が表示されます。
これで、新しいモデルテンプレートファイル「solid_part_mmks_new.prt」を選択出来るようになりました。 なお、この作業は、作成した全ての新しいテンプレートに対して行う必要があります。
【参考】アセンブリの拘束条件の文字化け修正方法
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アセンブリで拘束条件を設定したとき、拘束条件が文字化け表示される場合も、同じ方法をご利用下さい。
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ファイルタブ>準備>モデル特性 をクリックします。
- 「モデル特性」のダイアログボックスが表示されます。
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詳細オプション>変更 をクリックします。
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並べ替え:アルファベット順>オプション名:default_annotation_font、オプション値:win_font.ndx であること確認します。
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オプション値:font.ndx に変更>追加/変更>OK をクリックします。
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モデル特性>閉じる をクリックします。
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拘束条件の日本語表示が正常表示になります。