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2025/01/27

- Creo Parametric モデルアノテーションで文字化けが発生した場合の修正方法 -

操作方法/TIPS CAD Creo Parametric

記事の概要

皆さん、こんにちは。

旭エンジニアリング 製品技術サポートチームです。

今回は、モデルアノテーションで、文字化けが発生した場合の修正方法をCreo4.0を用いてご説明いたします。

【1】モデルアノテーションの文字化けの例

  1. ここで紹介するのは、図の様な、モデルアノテーションで文字化けが発生した場合の対応方法です。
  2. アルファベットの文字では問題ありませんが、日本語文字では、□に文字化けが発生しています。
  3. 原因は、設定フォントにあります。

【2】作成済のアノテーションを修正方法

  1. フォント確認のため、アルファベットの文字をクリックします。
  2. フォーマットタブ>スタイルグループ>テキストフォント>win_font であることが分かります。 アルファベット文字は、「win_font」で問題ありません。
  3. フォント確認のため、日本語の文字をクリックします。
  4. フォーマットタブ>スタイルグループ>テキストフォント>win_font であることが分かります。 「win_font」では日本語表示が出来ないのでプルダウンメニューから「font」を選択します。
  5. 文字化けしていた日本語表示が正しく表示されます。
  6. アルファベット文字も日本語文字と揃えたい場合は、アルファベット文字のフォントを「font」に変更して下さい。
    同じ書式で表示されます。

【3】モデルテンプレートのテキストを変更する場合

空のモデルテンプレートを変更して、保存し、これを新しいモデルテンプレートとして利用します。

  1. ファイルタブ>データグループ>新規 をクリックします。
  2. 「新規」ダイアログ>部品>ソリッド>名前:TEST>「デフォルトテンプレートを使用」のチェックボックスを外す>OK をクリックします。
  3. 「新規ファイルオプション」ダイアログ>テンプレート:solid_part_mmks_new をこの例では選択>OK をクリックします。
  4. モデル作成画面になります。
  5. ファイルタブ>準備>モデル特性 をクリックします。
  6. 「モデル特性」のダイアログボックスが表示されます。
  7. 詳細オプション>変更 をクリックします。
  8. 並べ替え:アルファベット順>オプション名:default_annotation_font、オプション値:win_font.ndx を確認します。
  9. オプション値:font.ndx に変更>追加/変更>OK をクリックします。
  10. モデル特性>閉じる をクリックします。
  11. ファイル>保存>オブジェクトを保存>OK をクリックします。
  12. 上記手順で、テキストを変更した、テンプレート:solid_part_mmks_newが、「TEST.prt」として保存されました。

【4】変更したモデルテンプレートを利用する方法

  1. モデルを開き、ファイルタブ>データグループ>新規 をクリックします。
  2. 「新規」ダイアログ>部品>ソリッド>名前>「デフォルトテンプレートを使用」のチェックボックスを外す>OK をクリックします。
  3. 「新規ファイルオプション」ダイアログ>テンプレート>ブラウズ をクリックします。
  4. 「テンプレートを選択」のダイアログボックスが表示されます。
  5. 上記【3】で作成したテンプレート「test.prt」を選択>開く をクリックします。
  6. モデルを作成します。
  7. 変更したモデルテンプレートで作成したモデルは、図のように日本語表示に問題はありません。

【5】モデルテンプレートの置き換え方法

上記は、元のモデルテンプレート「solid_part_mmks_new」を新しいモデルテンプレート「TEST」として作成したものです。
今後も、新しいモデルテンプレート「TEST」を「solid_part_mmks_new」」として使いたい場合には、「TEST」を
「solid_part_mmks_new」とリネームし、テンプレートフォルダに保存する必要があります。

テンプレートフォルダは、以下の場所です。
C:\Program Files\PTC\Creo 4.0\M150\Common Files\templates

なお、今後のことも考えて、現在のモデルテンプレートファイルは、上書き保存せず、リネームして保存しておくことをお勧め致します。
複数のモデルテンプレートがある場合は、それぞれのモデルテンプレートを使って、同じ操作を行って下さい。

  1. デスクトップに保存した新しいテンプレート「test.prt.1」を選択し、右ボタンから「名前の変更」をクリックします。
  2. 名前を、「solid_part_mmks_new.prt」と名前を変更します。「solid_part_mmks_new.prt.1」ではなく、
    「solid_part_mmks_new.prt」と変更します。拡張子が「prt.1」の場合、テンプレートフォルダのテンプレートとして認識されず、
    選択肢に表示されません。
  3. テンプレートフォルダの 「solid_part_mmks_new.prt」を例えば、「solid_part_mmks_new.prt_old」と名前変更します。
    アラートが出ますが、「はい」を選択します。名前変更するファイルは、次のファイルです。
    C:\Program Files\PTC\Creo 4.0\M150\Common Files\templates\solid_part_mmks_new.prt
  4. テンプレートフォルダのファイル名が、「solid_part_mmks_new.prt_old」と名前変更されました。
  5. デスクトップのファイルを、テンプレートフォルダに移動します。
    以下のアラートが表示されますが、「続行」を選択します。
  6. 元のファイル「solid_part_mmks_new.prt_old」と、変更後のファイル「solid_part_mmks_new.prt」が表示されます。
  7. これで、新しいモデルテンプレートファイル「solid_part_mmks_new.prt」を選択出来るようになりました。 なお、この作業は、作成した全ての新しいテンプレートに対して行う必要があります。

【参考】アセンブリの拘束条件の文字化け修正方法

  1. アセンブリで拘束条件を設定したとき、拘束条件が文字化け表示される場合も、同じ方法をご利用下さい。
  2. ファイルタブ>準備>モデル特性 をクリックします。
  3. 「モデル特性」のダイアログボックスが表示されます。
  4. 詳細オプション>変更 をクリックします。
  5. 並べ替え:アルファベット順>オプション名:default_annotation_font、オプション値:win_font.ndx であること確認します。
  6. オプション値:font.ndx に変更>追加/変更>OK をクリックします。
  7. モデル特性>閉じる をクリックします。
  8. 拘束条件の日本語表示が正常表示になります。


この記事を書いた人

製品技術 サポートチーム

旭エンジニアリング株式会社

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